●久々のライブで超絶テクバンドと共演!
2022年8月6日(土)久々にローリング・ストーンズのトリビュートバンドでライブをやりました。ここではドラム(Mr.チャーリー・ワッツ合掌)を担当してます。
今回は我がバンドがトリ(最後)だったんですが、うちの前のバンドがもう超絶テクニシャンのインストバンドでした。
音のバランスも凄く良くて、出だしから超難解なフレーズを全員がこともなげに一糸乱れず!やってのけるんです!。変拍子や決めも鮮やかでいわゆる開いた口が塞がらない状態で見つめてました。
特にドラムさんは若くて見た目もカッコいいし、テクは何やってるか分からないほど音数が多くてリズムもタイト!。同じドラムセットなのに出てくる音が全然違う。まるで千手観音みたいでした!。
ほんまに世の中には物凄い連中がいるんやなあ・・・と感心しながら見てました。
でも、ふと気づくと次は自分達の出番です。それもトリで。。。
ヤバっ!。あんな凄い演奏の後でどうしよう?。下手丸出しやん(;'∀')。もう帰りたい…と久々に冷や汗が出てきました。ドラムなんかもう大人と幼稚園児くらいレベルの差があるし・・・。
「普段はバンドはテクニックだけじゃない!ってなことを偉そうに言ってても、いざ超上手いバンドを間近でみるとビビッてしまいますね。情けないけど・・・」
●バンドにはそれぞれ持ち味がある
でも逃げ出すこともできるわけはなく、出番は来ます。前のバンドの興奮が冷めやらぬ空気の中で、- Under My Thumb - からライブがスタート!。
よりによって私のドラムからスタートするアレンジだったのでいきなりの緊張MAX!
極度の緊張からかリハの時に決めていたセッティング(スネアの高さや傾き・シンバル位置の調整)をすべて忘れてスタートしたので、スネアを空打ちするわ、シンバル叩き損ねるわ・・・で最初からもうしどろもどろ状態。我ながら情けない。。。
でもステージ後方から(ドラムなので)メンバーを見るとみんな全然緊張してない!。
なんで??と思いつつドラムを叩き続けるうちに少し落ち着きを取り戻してきました。
そもそも我がバンドはコミックバンドではないですが、ボーカルの個性(和製ミック・ジャガー:本人より背が高い!)を前面に出していくスタイルが売りです。
ボーカルがぐいぐい観客を煽って乗せていくバンドスタイルで、いわばおもちゃ箱をひっくり返したような賑やかで楽しいパフォーマンスが売りのバンドです。(自分たちはそう思っています(笑))
そう考えたら、ライブはお客さんにまずは楽しんでもらえるかが一番大切です。その意味で、自分たちの持ち味を最大限に出せるかがそのバンドの力量ともいえます。
もちろん演奏が上手いに越したことはないですが、一口に良いバンドといってもその特徴や個性は色々あると思います。
圧倒的なテクニックの凄さに感動させるもよし、賑やかで楽しいパフォーマンスを満喫してもらうもよし、しっとりと聴かせる世界観をアピールするも良しだと思います。
ライブに来てくれるお客さんにとって、そもそも出演バンドの順位付けをしにきてるのではなく一度に色々なバンド・音楽を楽しみたいと思って来てくれてるんだと思います。
「半分お約束ではあるんですが、「アンコール!!」の声が掛かると嬉しいですね~!」
●やっぱりライブは面白い!
演奏の途中でエネルギッシュに歌うボーカルや結構楽しそうに笑顔でギター弾いてるメンバーやお客さんの拍手や野次を聴きながら、いつの間にか楽しくなって緊張がほぐれている自分がいました。
千手観音みたいには到底叩けないけど、まずはみんなが気持ちよく演奏できるグルーブとリズムキープに徹していこうと思いました。ドラムの本来の役割はそこに尽きると思います。
アンコールももらって約50分のステージは終了!。結果的には気持ちよく演奏出来た良いライブになりました。色々考えさせられた一日でしたが、やはりライブは良いなあと再確認しました。
「ライブが終わってからボーカルにそのことを話したら、「千手観音のドラムではミックジャガーは歌えませんわ!(笑)」と言われて大笑いでした。」
いたずらに他のバンドと自分たちを比べて”優越感を感じたり”、”劣等感に囚われたり”することなく自分たちの個性や売りをしっかり意識していくことが大事だなと思った次第です。
幾つになっても学ぶことはありますね。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。