biwako
- 琵琶湖ジャズフェスティバルに初参加
- 納得いかない結果と反省点
- ステージ転換までの20分の流れを振り返る
- 何故テンパッテしまったのか・・・考えられる要因
- ドラムのセッティングに手間取った
- カメラのセッティングに手間取った
- ボーカルの歌詞(カンペ)が風で見えなかった
- メトロノームが本番で上手く使えなかった
- 野外ライブの醍醐味と難しさ(まとめ)
- 次回への決意!
琵琶湖ジャズフェスティバルに初参加
2023年4月29日~30日に琵琶湖ジャズフェスが開催されました。
今回私が所属する-Ancient Melody-というバンドで出演が決まり、29日にバンドとして初めての野外ステージが実現。
私はドラム担当(バックコーラス)で、このバンドとしては3回目のライブで野外では初めての経験でした。
当日は午後から天気が下り坂の予報がでており、出番が15時からの我々にとっていつ雨が降り出すのか・・・気が気ではない状況。
結果的に本番では最後1曲を残すところで小雨がぱらつき始めたので、ラスト曲を切り上げることにはなりましたが約30分(7曲)を披露することができました。
納得いかない結果と反省点
ただ、残念ながら自分自身の演奏は満足には程遠い内容になってしまいました。
演奏を始める前から自分でも驚くぐらい冷静さを失くして、あがっていました。
その結果、普段に比べて1.5倍くらいのテンポ(カウント)で曲を始めてしまい、メンバーが慌てて振り返って「もっとゆっくり!」と目配せしてくる始末!。
途中からさらにテンポはスピードアップしていつもなら叩けるフレーズもぐだぐだで自滅、終始安定しないドラミングになってしまいました。
普段からバンドの核は”リズム(隊)の安定”を自負する自分にとって、まさに屈辱的な体験となってしまいました。
自分自身への苛立ち・落胆とメンバーに申し訳ない思いでいっぱいでした。
では何が駄目だったのか。。。。反省も含め今思い返してみると
最大の問題点は普段通りのテンポで曲を始められなかったこと!
では、
何故あり得ない早いテンポ(カウント)になったか?
ライブではテンポが速くなることは往々にあるので、そのこと自体は珍しいことではないですが、今回のライブでのテンポキープに関する問題はもっと根深いものでした。
そもそも曲のテンポを決めるのは多くの場合ドラムのカウントが基本です。
このカウント次第で曲のリズムや乗りが決まると言っても過言ではありません。
それだけに最初のカウントがとても重要になるわけですが、どうも最近私の調子が悪くて常にカウントが不規則で早くなってしまっていました。
当然ながら、スタジオ練習では私のテンポ(カウント)が速くなるという癖(問題点)はバンド内で共有されていました。
そして、そのための対策も前日練習で講じたはずでした。
にもかかわらず、懸念された問題点が本番のライブで露呈してしまいました!。
改めて前のバンド(ビッグバンド)の演奏終了から私たちの演奏開始までの20分を追ってみます。
ステージ転換までの20分の流れを振り返る
それでは本番(出番)までの流れを振り返ってみます。
今回のライブステージを行う前提条件として、
直前の出演者(マーチングバンド:総勢20人ほど!)の演奏終了・撤去から自分たちのバンド演奏開始までのインターバルは20分。
その間にステージの転換をスムーズに行わなければなりません。
そして、20分の間にドラム担当の自分がやるべきこと。。。
【ドラムセットのセッティング】
①前のバンドのドラムが片づけ終わるのを待つ(場合により撤去を手伝う)
②持参のペダル、シンバル類、ハイハット、カウベルをドラムにセットする
③椅子やドラムセットを自分の叩きやすい角度や高さに素早く調整する
④ボーカル・マイクをセットする
⓹歌詞カード(カンペ!)を確認しておく(タムに両面で張り付ける)
⑥カウント確認のため持参のメトロノーム&メモを足元に置く
少なくともこれだけをステージ上でテキパキとやらねばなりません。
そしてセット完了した段階で音出し(ミキシングや音量調整)をやりつつ本番に突入することになります。
【ビデオカメラのセッティング】
ただし、自分にはもう一つの重要な役目、、、自分たちの演奏を複数のアングルで録画する・・・があります。
最終的に動画を編集してSNSにアップするのが目的ですが、実はこの事前のカメラ設置という作業が結構大変で同時に負荷にもなります。
まず初めての場所では会場の広さや機材の配置、客席とステージの距離やステージの高さも現地に着くまでわかりません。
当然ですが現地についてから確認し、どこにカメラをセットできるか確認しながら決めることになります。
そしてこのカメラセッティングも事前にはできない(※観客が多数会場内にいる)のでステージ転換のドラム・セッティングと並行して行う必要があるわけです。
何故テンパッテしまったのか・・・考えられる要因
20分は長いようで短い!。ひとつ段取りが狂うと全部の予定に影響します。
今回はまさにこのドツボにハマってしまったようです。。。
結論から言えば
自分ではできていると思い込んでいた事前対策が
ほとんど周知・徹底できなかった”準備不足”!!
ということです。
具体的に見ていきましょう。
ポイント.1
ドラムのセッティングに手間取った
お恥ずかしいことですが、ハイハットの装着の正しいやり方がうろ覚えでちゃんと事前に確認を怠ったため、実際にステージ上で組み立てに手間取り結果メンバーにヘルプしてもらって、ようやくセッティングできました。この間、メンバーの手が空くまでボーっと立ちすくむ感じで、無駄に時間を浪費してしまいました。※多分数分間!
ポイント.2
カメラのセッティングに手間取った
天気予報によるといつ雨が降り出してもおかしくない状況で、すぐに対処・設置できる場所が限られていた。野外のため机や椅子など通常室内では必ずある設置に適したものが見当たらず、最終的に設置する場所探しに手間取った。事前にセッティングを想定していましたが、実際の現場では短時間で適当な場所が見当たらなかった
※カメラは当初5台用意したが結局3台しか設置できなかった!
ポイント.3
ボーカルの歌詞(カンペ)が風で見えなかった
当日は曇天で風もありステージに上がってみると結構な風切り音も聞こえるほどでした。歌詞カードも風で飛ばされる懸念もありました。幸い飛ばされることはなかったですが風で歌詞がめくれて見えづらい状態で演奏が注意散漫になる場面もありました。
ポイント.4
メトロノームが本番で上手く使えなかった
前日に渡されたメトロノームで各曲のテンポをメモして本番で祖のテンポを再現し見ながらカウントをとるはずでした。
しかし実際は頭が真っ白になってカウントを倍で叩いたり、入る場所を間違ってやり直したり。。。もう散々でした。(正直、泣きそうでした💦。。。)
結局、これもすべて事前のシミュレーションの甘さの為せる業だったと思います。
サラリーマン時代に上司から散々言われていた「リスクマネジメント」が全くできていなかったわけです。
仕事は段取りが9割!
・・・厳しかった上司の口癖です。今さらそれを思い出すことになるとはなあ。。。
野外ライブの醍醐味と難しさ(まとめ)
琵琶湖ジャズフェスは初めての参加でしたが、歴史あるフェスだけに街全体がイベントそして音楽を楽しむ雰囲気が伝わってきました。
街を挙げてアマチュア・プロを問わず音楽を楽しむ文化的背景が見て取れ、住民の音楽活動に対する理解とともに開催事務局やスタッフの努力の賜物だと感じました。
今回の反省から野外ライブで心がけることや気付き(今回はドラムの場合)
・ドラムセットの組立を事前に自分一人でやっておく(当たり前!)
・スティックを落とした時にすぐ代わりを取れるように予備スティックをセット
・リズムキープのシミュレーションをやっておく(メトロノームの使用法など)
・歌詞カード(カンペ!)をどこにどうやって置くか・・・準備しておく
・雨対策と風対策(楽器と録音・録画両面での対応)
・事前に会場情報をゲットし(広さ・立地など)必要な周辺機材は何かを考える
・野外だけに一番近いトイレ場所を確認しておく(結構大事!)
・喉スプレーなど持っておく(ボーカル担当の場合)
・気温(熱さ・寒さ)に対応できる服装にしておく
次回への決意!
野外ライブが続きます。5月7日に奈良県橿原市のJR畝傍駅前で”畝傍駅前音楽マルシェ”が開催され、今回もAncient Melodyで出演しました。
当日はこの琵琶湖フェス以上に朝から終日雨模様と天候が悪く、条件としては前回よりも厳しいなかでの開催でした。
では結果どうだったか。。。これはまた次回お話したいと思います。