音楽大好き親父の徒然ブログ

Eギターと出会って50年、音楽とバンド大好き親父の徒然ブログです。

無職になって知った、平日午後3時の正しい過ごし方

会社員だったころ、、
私はずっと「時間が欲しい」と思っていました。

毎日、仕事の納期や締め切りに追われて、
「もし一週間、何もせずに過ごせたら、どれほど幸せだろう」って。

 

そして退職して――
時間は、山ほどできました。

最初の頃は、軽やかでした。

目覚ましをかけない朝。
平日の昼間に飲むコーヒー。
好きな時間に観るドラマや映画。

人生の“休み時間”を手に入れたような、
少しの優越感さえありました。

 

でも、しばらくして気づいたんです。

……午後3時。

以前なら会社で、
眠気と闘いながらコーヒーを飲んでいた時間。

「よし、あと数時間頑張るか」
そうやって自分に気合を入れ直していた。

 

でも、今の午後3時は――静かすぎる。

そういえば、今日まだ誰とも話していない。
妻はパートで、家には私ひとり。

予定もない。
呼ばれることもない。

ただ、西日が部屋に差し込んでいるだけ。

 

あの瞬間、初めて思いました。

「ああ……時間って、重たいんだな」って。

 

会社員時代の時間は、
ベルトコンベアみたいなものでした。

黙って乗っていれば、
会議があって、仕事があって、勝手に流れていく。

でも、無職の時間は全部、自分持ちです。

何に使うか。どう過ごすか。

自分でハンドルを握らないと、一秒も前に進まない。

 

自由って、
少しだけ不自由ですね。

何でもできるということは、
何もしなかった自分にも、言い訳ができないということだから。

 

でも最近、
その“重さ”を楽しめるようになってきました。

無理に時間を埋めるのを、やめたんです。

「ちゃんとした意味のある1日を送らなきゃ!」という焦りを、
一度、手放してみた。

 

窓から入る光をただ眺める。
昔読んだ本を、もう一度開いてみる。
お湯が沸く音を、じっと聞く。
ベランダから、ただ空を見る。

“何もしない”を、ちゃんとやってみる。

すると不思議なことに、
それまで少し重かった午後3時が、
心を整える時間に変わっていきました。

 

これが、私なりの
平日午後3時の正しい過ごし方です。

何かを成し遂げることでも、
成長することでもない。

ただ、今ここにいる自分を、
置き去りにしないこと。

 

もし今、時間がありすぎて戸惑っている人がいたら――

それは失敗じゃありません。

“何もしない”という贅沢を、
味わえる立場にいるということです。

 

今日の午後3時、あなたは何をしますか?