音楽大好き親父の徒然ブログ

Eギターと出会って50年、音楽とバンド大好き親父の徒然ブログです。

もはや趣味じゃない。68歳・無職オヤジにとってバンドは『立派な生存戦略』だ。

 

定年後、肩書きがなくなったあと——

「自分は何者なんだろう」そう思ったこと、ありませんか。

 

会社員でもない。役職もない。名刺もない。

68歳。無職。

社会的には、まあ……立派に"何者でもない側"です。

 

でも、そんな私にも、

今日をちゃんと生きる理由があります。

 

バンドです。

今日は、「趣味」だと思っていたものが、

いつの間にか"生きる理由"に変わっていた話をします。

 

もし今、定年後の時間や、

これからの自分に少し不安があるなら——

たぶん、あなたの話でもあります。

 

🎬 Part 1「肩書きを失った日、自分は何者か」

60歳のとき、高校の同窓会がありました。

還暦ですから、それなりに皆、いい歳になってるわけです。

 

久しぶりの再会。懐かしい顔。

最初は本当に楽しかった。

 

……ところが途中から、空気が変わるんですね。

再雇用。再就職。起業。役員。

 

気がつけば、「今、何してる?」「どこで働いてる?」

名刺交換会です。

 

私は——無職。

名刺もない。

 

なんでしょうね。

別に悪いことしてるわけじゃないのに、

少しだけ、そこに居づらかった。

 

輪に入れなかったというより、「入るためのカードがない」

そんな感じでした。

 

正直、ちょっと堪えました。

帰り道、ひとりで歩きながら思ったんです。

 

「ああ……俺、肩書きなくなったんだな」

でも、そのあとです。

 

ふと思った。

「……いや、待てよ。俺にはバンドがある。」

人から見れば、ただの趣味かもしれない。

でも、自分の中では違った。

 

ギターを持てば、私は私に戻れる。

会社名も、役職も、年収も関係ない。

音を出した瞬間、"自分が消えてない"とわかる。

あの帰り道、少し救われました。

 

若いころ、趣味は暇つぶしでした。

でも、この歳になると違う。

 

写真でも、釣りでも、

絵でも、山でもいい。

それがあることで、「自分でいられる」もの。

それはもう、趣味なんて軽い言葉では

片づかないんです。

🎬 Part 2「半年やめて、わかったこと」

実は65歳のとき、私は一度、

半年ほど音楽をやめました。

 

理由は……ひと言では難しいですね。

少し疲れたのか。人間関係か。気力か。

 

たぶん、全部少しずつです。

「ちょっと離れてみるか」その程度でした。

 

でも——半年で、はっきりわかりました。

 

何かが、明らかに減った。

笑う回数。外に出る理由。胸が少し高鳴る感じ。

何もなくても、日は過ぎます。

 

でも、"ただ過ぎる"んです。

昼までダラダラして、なんとなくスマホ見て、

気づけば夕方。

 

「あれ……今日、何してたっけ」

あの感覚、静かですが、じわじわ来ます。

 

ところが、バンドに戻る日が決まった途端——

弦を替えて、指を慣らして、何着ていくか考えてる。

 

前の日から、少し楽しい。

ああ、まだ戻れるんだな、と。

 

そのとき確信しました。

バンドは趣味じゃない。

これがないと、自分が少し薄くなる。

🎬 Part 3「生きがいがあると、人は勝手に動き出す」

よく、健康のために運動しようとか、

規則正しくとか言います。

 

もちろん、大事です。

でも、68年生きて思うのは——

人間、心が動かないと、体は続かない。

 

義務は、しんどい。

でも、好きなことは違う。

スタジオの日は、少し早く起きる。

面倒だった髭も剃る。

服も考える。

 

「今日は調子どうかな」と思う。

つまり、勝手に動く。

これ、大きいです。

 

誰かに言われた健康法より、「やりたいから動く」のほうが、

ずっと自然で、ずっと強い。

 

そして、生きがいがある人は、未来を考える。

次の練習。次のライブ。次はあの曲。

未来に予定がある。

 

これ、本当に大事です。

歳を重ねるほど、「先に楽しみがある」って、

薬みたいなものです。

🎬 Part 4「仲間と、孤独の話」

リタイアすると、想像以上に静かです。

 

会社なら、行けば誰かいた。

でも、辞めたら違う。

自分から動かなければ、驚くほど、人と話さない。

 

一日、誰ともしゃべらない日。

これ、最初は気楽です。

でも、続くと少しずつ、心が乾く。

 

バンドは、そこを救ってくれました。

「来週どうします?」

その一本の連絡で、外に出る理由ができる。

 

しかも、ただ雑談するだけじゃない。

音を合わせるという目的がある。

これがいい。

 

話ベタでもいい。

少し不器用でもいい。

「あそこ、もう少しタメます?」

それだけで通じる。

 

今の仲間も、経歴バラバラです。

でも、肩書きなんて本当に関係ない。

音が合うと、人も少し近づく。

不思議ですが、本当です。

🎬 Part 5「ライブという、自分で選んだ締め切り」

リタイア生活の落とし穴。

 

それは——「今日じゃなくてもいい」

が、永遠に続くこと。

 

明日でいい。また今度でいい。

これ、少しずつ人を鈍らせます。

 

でも、ライブが入ると違う。

練習する。

整える。

準備する。

 

つまり——ライブとは、自分で選んだ締め切り。

誰かにやらされるんじゃない。

自分で決めたから、苦じゃない。

むしろ、ちょっと嬉しい。

 

本番前は、いまだに緊張します。

でも、終わったあとのあの達成感。

「ああ、今日も生きたな」と思える。

 

68歳でも、ちゃんとあります。

🎬 ENDING

現役時代は、何でも成果や数字で考えていました。

得か損か。

評価されるか。

 

でも、今は違います。

音楽は、正直赤字です。

機材代、スタジオ代……

計算すると、ちょっと怖い。

 

でも、一度も「無駄だった」とは思わない。

なぜか。

好きだから。

 

たぶん、人生の後半で

ようやく気づくことがあります。

 

「意味があるからやる」だけじゃなく、「好きだからやる」

それだけで、人は十分生きられる。

 

バンドがあるから、私は今日も、自分でいられます。

無職でもいい。

肩書きがなくてもいい。

生きる理由がある。

それだけで、案外、

人はちゃんと前を向ける。

 

もし今、昔やっていたこと、

やめたままの何かがあるなら——

もう一度、触ってみてください。

 

ギターでも、絵でも、釣りでも、何でもいい。

それが、あなたを

もう一度"あなた"に戻してくれるかもしれません。

 

68歳、無職の私が言います。

遅いなんてことは、たぶんありません。

 

これからの方も——一緒に、

人生まだまだ面白くしましょう。

では、また。