
- 60代になったら、やめたほうがいいお金の使い方
- 1.現役時代の「見栄」を引きずる
- 2.「暇だから」という理由でお金を使う
- 3.「よく分からないもの」に大きなお金を使う
- 4.子供のために、自分の老後まで削ってしまう
- 5.節約しすぎて、「今」をつまらなくする
- まとめ――お金を減らすことより、「人生の無駄」を減らす
60代になったら、やめたほうがいいお金の使い方
60歳で会社を辞めて、8年。
68歳になった今、つくづく思うことがあります。
老後のお金は、「いくら増やすか」より「何に使わないか」のほうが大事だった。
現役時代は、毎月給料が入ってきました。
多少の無駄遣いをしても、また来月になれば給料が入る。
だから私は、あまり深く考えずにお金を使っていました。
ところが、会社を辞めると、その感覚が変わります。
毎月入ってくるお金には限りがある。
一度出ていったお金は、簡単には戻ってこない。
そこで私は、60代になってから「これは、もういらないな」と思うお金の使い方を少しずつやめてきました。
今日はその中から、私が「やめてよかった」と思っている5つを紹介します。
節約の話ですが、我慢の話ではありません。
むしろ逆です。
余計なものにお金を使わなくなると、本当に使いたいものにお金を使えるようになる。
私の場合、そのひとつがギターでした。
1.現役時代の「見栄」を引きずる
最初にやめたのは、これです。
「人からどう見られるか」のためにお金を使うこと。
現役時代は、どうしても肩書や収入に合わせた生活になります。
・少し良い車に乗る。
・付き合いで飲みに行く。
・人前では、それなりの格好をする。
・広い家に住む。
もちろん、それが悪いわけではありません。
現役時代には、それなりの理由があった。
でも、仕事を辞めても同じことを続ける必要があるのか。
私は、そこを考えるようになりました。
会社を辞めたら、名刺も肩書もありません。
それなのに、昔の自分に合わせてお金だけ使い続ける。
なんだか変ですよね。
そこで私は、
「これって、本当に自分が欲しいものなのか?」
と考えるようになりました。
人に見せるためのものなら、少しずつ手放す。
自分が楽しむためのものなら、残す。
この基準に変えただけで、かなり気持ちがラクになりました。
2.「暇だから」という理由でお金を使う
これも、定年後には意外と大きいと思います。
仕事をしていると、毎日やることがあります。
ところが会社を辞めると、突然、時間が余る。
最初は嬉しいんですよ。
「これからは自由だ!」
ところが、その自由にも慣れてくる。
朝起きても予定がない。
昼になっても予定がない。
そこで、「ちょっと出かけるか」となる。
そして、
コンビニに寄る。喫茶店に入る。昼飯を食べる。帰りに何か買う。
一回一回は大した金額じゃありません。
でも、「暇だから使う」というお金は、際限がありません。
私の場合、ここで助けられたのがギターでした。
家にギターがある。
弾きたい曲がある。
練習していると、いつの間にか1時間、2時間経っている。
しかも、追加料金はほとんどかからない(笑)。
もちろん、ギターそのものや機材にはお金がかかります。
でも、一度買ってしまえば、何度でも楽しめる。
だから私は、60代の趣味には、
「お金を使う趣味」だけでなく「時間を使う趣味」も持っておく。
これが大事だと思っています。
暇を埋めるためにお金を使うのではなく、
時間を楽しむために趣味を持つ。
この違いは、意外と大きいです。
3.「よく分からないもの」に大きなお金を使う
60代になると、まとまったお金を持つ人も多いと思います。
退職金などですね。
すると、金融機関からいろいろな話が来る。
「こちらの商品がおすすめです」
「今のうちに運用しておきましょう」
もちろん、きちんと勉強して、自分で納得して投資するのならいいと思います。
私が言いたいのは、
「よく分からないけど、プロが勧めるから」
という理由だけで、大きなお金を動かさないこと。
これは投資に限りません。
保険でも、金融商品でも、よく分からないサービスでも同じです。
私は60代になってから、
「分からないものには、大金を使わない」
というルールをかなり意識するようになりました。
分からないものを無理に買わない。
・一晩寝て考える。
・必要なら調べる。
・それでも分からなければ、やめる。
これだけでも、かなり違います。
お金を増やすことより先に、
「変なところからお金を減らさない」
こと。
60代からは、これも立派なお金の守り方だと思っています。
4.子供のために、自分の老後まで削ってしまう
これは、難しい問題です。
親なら、子供が困っていたら助けたい。
私にも、その気持ちはあります。
結婚、住宅、孫のこと。
「少しくらい援助してやろうか」
そう思うのも親心です。
でも、ここで忘れてはいけないのが、
自分たちの老後もまだ長い・・・ということです。
60代になったからといって、人生が終わるわけではありません。
むしろ、ここから20年、30年あるかもしれない。
だから私は、
「子供を助ける前に、自分たちが最後まで自立できるか」
を考えることが大切だと思っています。
子供にお金を渡して、10年後に自分たちのお金が足りなくなったら、結局、子供に迷惑をかけるかもしれない。
それなら、
「親が自分の生活を最後まで自分で支えられる」
ことのほうが、子供にとっても安心なんじゃないでしょうか。
もちろん、家庭によって事情は違います。
援助するな、という話ではありません。
ただ、「親だから、出して当たり前」
という考え方からは、一度離れてみてもいい。
私はそう思います。
5.節約しすぎて、「今」をつまらなくする
最後は、ちょっと意外かもしれません。
実は私は、
「お金を使わないこと」そのものを目的にするのも危ない
と思っています。
老後が不安だから、何でも我慢する。
外食しない。旅行もしない。趣味にも使わない。
欲しいものも買わない。
もちろん無駄遣いは減らしたほうがいい。
でも、これをやりすぎると、
「何のためにお金を貯めているんだ?」
となってしまいます。
60代、70代になっても、
「老後のために、今は我慢」と言い続ける。
でも、その「老後」はもう始まっているんですよね。
だから私は、
削るお金と、残すお金を分ける
ようにしています。
どうでもいいものには使わない。
でも、自分が本当に楽しめるものには使う。
私なら、ギター。音楽。旅行。温泉。
そういうものには、多少お金を使ってもいいと思っています。
だって、それを楽しむために、今まで働いてきたわけですから。
まとめ――お金を減らすことより、「人生の無駄」を減らす
60代になって私がやめたほうがいいと思うお金の使い方は、この5つです。
1.現役時代の見栄を引きずる
2.暇だからという理由でお金を使う
3.よく分からないものに大きなお金を使う
4.子供のために、自分の老後まで削ってしまう
5.節約しすぎて、今の人生までつまらなくする
こうして見ると、単純な「節約術」ではありません。
共通しているのは、
「他人のために使うお金」と「自分の人生を楽しむためのお金」を区別すること
だと思います。
60歳で会社を辞めたとき、私は「これから大丈夫かな」と、かなり不安でした。
でも8年経った今は、少し考え方が変わりました。
お金は、たくさん持っていることだけが安心ではない。
「これは使わなくてもいい」と判断できることも、安心につながる。
そして、もうひとつ。
節約して浮いたお金を、全部貯金しなくてもいいと思うんです。
自分が好きなことに使っていい。
私の場合は、ギターだったり、音楽だったり、旅行だったりします。
そう考えると、
老後のお金を守るということは、人生を小さくすることではない。
むしろ、
どうでもいいものを減らして、本当に大切なものを残すこと。
私は68歳になって、そんなふうに考えるようになりました。
皆さんは、60代になってから、
「これはやめてよかった」
と思うお金の使い方はありますか?
もしあれば、ぜひコメントで教えてください。
私も参考にしたいと思います。