ギターの自宅練習について所感を書きます。
私は毎日決まった時間にきっちり練習するタイプ・・・なはずはなくて、気の向いたときに気に入った曲に合わせて適当にアドリブを弾くというのが大概のパターンです。
これって正確には練習してるとは言えませんね(笑)。大体ライブ1か月前くらいからレパートリーをおさらいし始めるのが恒例のパターンです。現在(5/17)は今月末のライブに向けて毎日おさらい中ですが、新曲も3曲ほど披露する予定です!。
■手癖のマンネリを打破するには
本当にギターって何年付き合っても、これで良しという境地には至らず!。
それどころかライブで共演するバンドのギターが物凄く上手かったりすると自分の下手さを再認識してしばらくは落ち込みます(;^_^A。
最近は若くてバカテクの人が結構いるので、50年もギターやっててこの程度か俺は!と暗澹たる気持ちになりますね~( ;∀;)。
だからそんな時は気を取り直して、練習しかないとギターを手にするんですが、長年沁みついた指癖(運指のパターン)から抜け出すのは容易ではありません(;^_^A。
その上、従来のレパートリー(ずっとやってる曲)だけを練習しても、マンネリ感があるため今一つ気持ちが入らないこともあります。
「ちなみに私はCREAMのトリビュートバンドでギター担当。レパートリーは殆どがペンタトニックスケール主体のブルースなので、いわゆる速弾き(オルタネントやレガート)やクロマチックでジャジーなフレーズを弾くことは殆どありません。とは言え、CREAM時代のクラプトンは当時の彼の代名詞でもある”スローハンド”と呼ばれる流れるようなラン奏法を得意としており、ある意味現代の”速弾き”以上に難しい代物です!!」
話を戻します!。
練習にマンネリ感を感じた時、気分転換とレベルアップを兼ねて、
を実践しています。(毎回ではありませんが・・・)
■目的別の練習曲
というわけで、セレクトした曲はブルース以外のジャンルも加わります。普段やらないジャンルをやることで、新鮮な気持ちで練習に取り組めるのもメリットだと思います。ただし選曲に関しては、あくまで個人の主観と嗜好によるセレクトとご理解ください。
1. Chromazome by Mike Stern
自分の課題として薬指と小指の独立性?を高めたいと思っています。そのためにもこの曲の冒頭連続するクロマチック(半音進行)フレーズは指がつりそうになりますが薬指と小指を鍛えるにはもってこいかと思います。
同時に右手(ピッキング)と左手(フィンガリング)をシンクロさせて1音1音しっかりと鳴らす!トレーニングとしても有効です。
2. Contusion by Stevie Wonder
途中のギターソロは休みなく早いテンポでの上昇・下降フレーズを繰り返し、弦飛びフレーズも満載で難易度高いですが、これまたピッキング&フィンガリングのトレーニングには最適と考えて挑戦しています。
※因みに同曲が収録された2枚組アルバム「Key of Life」は70年代のミュージック・シーンを代表する大名盤。14週連続全米1位を獲得し、1976年のグラミー賞を総なめにした作品!。全21曲すべてが名曲といってもいいくらいの超名盤です。是非まだの方はご一聴あれ。
3. Rude Mode by Stevie Ray Vaughan & Double Trouble
アグレッシブかつ力強いピッキングで最後まで弾き切る凄さは唯一無二!。おまけにリズムも恐ろしく正確でSRVが尋常ではないテクニシャンだったことが分かります。
上手いギタリストはプロ・アマ例外なくフィンガリング・ピッキングが自然でスムーズなので弾き姿がカッコイイですね。
■エモーショナルな表現やフレーズを弾きたいとき
1. The Stumble by Gary Moore
Gary Mooreは超速弾きも得意ですがやはりエモーショナルな曲・ギターが最大の特徴だと思います。なかでもこの曲はエモーショナルなレスポールサウンドが最大の聴きものですが、一方で3分弱の短い曲の中にエレキギターの様々なテク・奏法がほぼ網羅されてるくらいに学びの宝庫じゃないかと思っています。
2. Cannonball Shuffle by Robben Ford
最近一番ハマってるギタリストです。とにかくフレーズの引き出しが多くてこのライブ映像以外にも多くのライブがYou Tubeにアップされてますが、そのどれもが外れなし?の名演ぞろい。短いパッセージの中にハッとするようなフレーズ・表現を散りばめる凄いギタリストです。
3.Croosroads by Eric Clapton (CREAM)
言うまでもなく永遠のギターバイブルです!。この曲が弾きたくてエレキギターを始めたようなもんです(笑)。50年経った今でもまだまともに弾けませんけど( ;∀;)。やはりこの時代のクラプトンは”God(神)”だったんですねえ~!!。
※当然のことですが、セレクトする曲は自分のレベルや嗜好の変化に伴い、変わっていきます。これもまたマンネリ打破のひとつですね!。
-まとめ-
■上手いギタリストに共通する特徴
- 運指が滑らかで指がフレットを流れるように移動
- ピッキングも大振りせず手首のスナップを効かせてしなやか
- 出音が均一で1音1音の粒が立ってクリア
優れたギタリストはプロ・アマを問わず、テクニックの凄さ・正確さは勿論のことですが、その真価は実は様々なテクニックやフレーズをさりげなく適材適所に使うことで曲の魅力を最大限に引き出す能力にあるのではと思ったりもします。
これってセンスと言ってしまえばそれまでなんですが、それこそが”優れたギタリスト”と言われる所以なんでしょう。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。