音楽大好き親父の徒然ブログ

Eギターと出会って50年、音楽とバンド大好き親父の徒然ブログです。

前立腺癌を克服するまでの道のり|「ロック魂で病には負けへんで!」

いつも「音楽大好き親父の徒然ブログ」を見ていただき、ありがとうございます。

今回は自分が経験した大病からちょうど12年が経ったこともあり、当時の思いや病気を克服するまでの心の変遷を紹介します。

 

 1.前立腺癌の宣告と絶望感

 

12年前の54歳のある日、医師から告げられたのは前立腺癌」の進行ステージという、想像もしていなかった深刻な診断でした。

それまで大病や入院経験もなく健康に大きな問題はなかったんです。

それに当時仕事はすごく嫌でしたけど、なんとかあと数年頑張って定年退社すれば、嫌な人間関係から解放されリタイア生活をゆっくり楽しむ未来が待ってる!・・・なんて漠然と考えていた矢先でした。

 

突然目の前に現れた「癌」という現実に私は打ちのめされました。

 



「自分がまさか…」というショックは、しばらくの間、心の中に大きな黒い影を落とし、未来への希望はすっかり消えてしまったかのように思えました。

 

医師から治療方針を聞き、ホルモン治療や放射線治療の必要性を理解したものの、頭の中は「どうして自分が」「このまま死んでしまうのか」といった絶望しかありません。

 

2.家族と友人の支え

告知後しばらくは自暴自棄になったことも幾度となくありました。

そんな中、最も大きな支えとなったのが家族と友人の存在でした。

 

今も終生大切な友人の一人は私の癌を知って、すぐに癌封じで有名なお寺でお守りや祈祷までしてくれました。

その後も、自分でも色々癌について調べてくれたんでしょう。癌に効く飲み物や生活習慣など事あるごとに連絡をくれて親身になってくれました。

 

家族も、病院への付き添いや日常生活のフォローしてくれました。

でもなによりありがたかったのは、暗い表情や深刻な接し方をすることなく、普段通りというか今までと何ら変わらずにいてくれたことでしょうか。

成人してからは余り普段会話することもなくなってた息子から「オヤジ、まだ死なれたら困る。頑張れ」といわれたことも。病気になって落ち込んでた時期やけど、凄く嬉しかったことを思えています。

 

また、今は遠くに住む学生時代のバンド仲間が何度も連絡をくれたことも、大きな励みになりました。

病気は大変だろうけど、また一緒にバンドやろう!。俺もあと20年は音楽やるから、お前も絶対付き合えよ!」と言われたその言葉が、心の奥底で眠っていた音楽への情熱に火をつけました。

再び楽器を手に取ることで、生きる目標が鮮明になり、闘病への意欲が湧いてきました。

 

こうした周りの励ましがあって私は改めて「このまま諦めてはいけない」と強く思いました。

 

3.ロックバンド活動の再開と生きがいの復活

 

癌の宣告を受ける前、音楽はずっと封印していました。

学生時代にはロックバンドを組んでいましたが、社会人になると仕事や家族の生活が最優先となり、音楽からは離れていきました。

 

しかし、病気を機に再び楽器を手に取り、見知らぬセッションに飛び入りし、そこで出会った仲間とバンド活動を再開することで、生きがいを取り戻すことができました。

 

ホルモン治療や放射線治療の合間にリハーサルを重ね、数か月後には再びステージに立つことができました。

仲間と共に奏でる音楽は、まさに「生きている」と実感させてくれる瞬間でした。

音楽がもたらす力は想像以上で、体の辛さや精神的な不安を忘れさせ、前を向いて生きる力を与えてくれました。

 

4.絶対に死にたくないという強い気持ち

「このまま死にたくない」。

それは病気と向き合い続けた中で、ずっと自分を支えてきた強い気持ちでした。

前立腺癌が進行しているとはいえ、まだ治療の余地はある。

治療を続ければ回復の見込みがあると医師から聞いたとき、私は決心しました。

 

・自分を大切に思ってくれる家族・友人のためにも病気を克服する

・絶対に素晴らしいリタイア生活を送るまで生きてやる

・これまで払い続けてきた厚生年金を、無駄にしてたまるものか

・もう一度出会えた音楽・バンドをもっともっと楽しみたい

 

この強い思い(ちょっとセコイ部分もあるが…)が、治療を続ける原動力となりました。

 

5.病気を乗り越えて得た新しい視点

こうして治療を続け、ついに癌を克服することができました。

もちろん、完全に「治った」とは言い切れない不安もありますが、それでも今こうして健康を取り戻し、家族や友人と共に日々を楽しめることに感謝しています。

 

病気を経験したことで、人生や健康に対する価値観が大きく変わりました。

以前は仕事に追われ、何を楽しみに生きているのかすら見失っていましたが、今では家族や友人との時間、終生の趣味であり生きがいにもなった音楽、そして自分のために生きることの大切さを強く感じています。

 

6.同じように病と闘う人へ

もし今、病気で苦しんでいる方がいるなら、ぜひ伝えたいことがあります。

どんなに辛くても、どんなに先が見えなくても、諦めないでください。

自分を支えてくれる人が必ずいます。

あなたの中にも、きっと乗り越える力があるはずです。

 

 

私も一時は絶望に沈みましたが、家族や友人、そして音楽という生きがいのおかげで立ち直ることができました。

病気は人生を一時的に止めるかもしれませんが、それを乗り越えた先には、新しい発見と価値観が待っています。

絶対に自分の人生を諦めず、生きる喜びを見つけてください。