音楽大好き親父の徒然ブログ

Eギターと出会って50年、音楽とバンド大好き親父の徒然ブログです。

【定年後】「いいところに住んでるね」と言われる私が、田舎暮らしをもろ手を挙げて薦めない理由

田舎暮らしのエキスパート?

「定年後は、のんびり田舎で暮らすのもいいな」

そう考える人も多いみたいですね。

 

たしかに都会住まいの友人には、「いいところに住んでるな!」

って、よく言われます。

でも、「じゃあ、ここに引っ越してくる?」

と聞くと、誰一人来ません(笑)。

 

たまに来るならいい。でも、ここで暮らして歳を取るとなると、話は別です。

生まれてから68年。

大自然でも都会でもない、「中途半端な田舎」に住み続けてきた私が、今になって感じていることがあります。

今日は、その話です。


① 私は「田舎暮らし」を選んだわけじゃない

まず、私は田舎暮らしに憧れて、ここへ移住してきたわけではありません。

生まれた場所が、たまたまここだっただけです。

 

大学も家から通えました。

38年間勤めた会社も転勤はありましたが、なぜか家から通える範囲に収まった。

結局、68年間ずっとここです。

 

だから、田舎暮らし68年のエキスパートと言ってもいいかもしれません(笑)。

ただ、いわゆる「大自然の中でのんびり暮らす田舎」とは、ちょっと違います。

 

適度に自然はある。

人も都会ほど多くない。

騒音も少ない。コンビニも、スーパーも、病院も、車で行けば一応あります。

でも、徒歩圏内で何でも揃う都会でもない。

かといって、大自然を満喫できる本格的な田舎でもない。

 

都会と本格的な田舎の、ちょうど中間。

 

私が「中途半端な田舎」と呼んでいる場所です。

そして、若い頃は、この中途半端さを特に不便だとは感じませんでした。

車に乗れましたから。


② 若い頃の「便利」と、歳を取ってからの「便利」は違う

若い頃は、「ちょっと不便だな」と思っても、

「車で行けばいい」で終わりました。

買い物も、病院も、遊びに行くのも車。

それで何とかなっていたんです。

 

ところが、歳を取ってくると、同じ場所でも少しずつ見え方が変わってきます。

昔からあった店が閉まる。若い人が減る。高齢者が増える。

公共交通機関も、便利になるどころか減便されていく。

 

しかも、これが一気に起きるわけじゃない。

少しずつ、気づかないうちにです。

「今は困っていないから大丈夫」と思っているうちに、

選択肢が一つずつ減っていく。

私自身、国保や介護保険料は年々見事な右肩上がりです(笑)。

 

払うお金は増える。でも、街が便利になるわけではない。

人が減る。店が減る。交通も弱くなる。

そんな変化を、68年間ここで見てきました。


③ 「田舎は人情があって温かい」……これはどうなのか

もう一つ、田舎暮らしには、「人情があって温かい」

というイメージがあります。

テレビでも、そんな田舎の風景をよく見ます。

 

もちろん、これは嘘ではありません。近所で声を掛け合うこともあります。

都会より、人との距離が近いところもあります。

 

でも、私は最近ちょっと思うんです。

「これって、自分は本当に欲しいのかな?」と。

近所だから顔を合わせる。町内の付き合いがある。

何かあれば声を掛けられる。それが楽しい人もいるでしょう。

 

でも、あればあったで、気を遣うこともあります。

私は、人付き合いが嫌いなわけではありません。

気の合う人と話すのは好きです。

 

ただ、「付き合わなければならない人間関係」

まで、老後に増やしたいかと言われると、ちょっと考えます。

 

田舎がいい、都会が悪いという話ではありません。

歳を取ってから、「自分は、どんな人間関係の中で暮らしたいのか」

ここも意外と大事なんだと思います。


④ 今、一番心配しているのが「車をやめた後」

そして今、私が一番心配しているのが、

「車をやめた後、どうするか」です。

 

私たち夫婦にとって、車は単なる移動手段ではありません。

生活そのものです。

買い物も病院も、ちょっとした用事も、ほとんど車。

今はまだ運転できます。だから、今すぐ困っているわけではありません。

 

でも、68歳になった今、

「この運転、一体いつまで続けられるんだろう?」と、やっぱり考えます。

 

車を手放したら、今の生活はかなり変わるでしょう。

バスや電車だけでは難しい。毎回タクシーというわけにもいかない。

家族に頼るにも限界があります。

 

だから最近は、「車をやめた後の生活を、今のうちから考えておかないとな」

と思っています。

ここに住み続けるなら、これは避けて通れない問題です。


⑤ 「じゃあ都会へ引っ越せば?」……いや、それも簡単じゃない

じゃあ、「だったら便利な都会へ引っ越せばいいじゃないか」

となりますよね。

確かに、それができれば一つの方法です。

 

でも、私の場合は、そんな簡単な話ではありません。

ここにはローンを完済した持ち家があります。

老朽化しているし、無駄に部屋数も多い。

使い勝手は決して良くありません(笑)。

 

それでも、家賃やローンがない。

これは、年金暮らしの夫婦にとって大きいんです。

 

今さら都会で家を買い直す資金はない。

賃貸に移れば、毎月家賃がかかる。

仮に月10万円なら年間120万円。10年なら1200万円です。

 

もちろん家賃は場所によって違いますが、

私の場合、都会への引っ越しは現実的な選択肢ではありません。

だから、「ここを出ればいい」という簡単な話でもないんです。

 

結局、私はこの家に住み続ける可能性が高い。

だったら、ここで歳を取っていくための暮らし方を考えるしかない。

そうなります。


⑥ そこで、今から少しずつ変えようと思っている

だから最近、私は、「いつか車に乗れなくなる」

ということを前提に、少しずつ生活を変えておこうと思っています。

 

例えば、

車を使わない日を作る。毎日の買い物をやめて、

週1~2回のまとめ買いに慣れる。

 

そして、もう一つ。

ネットリテラシーを高めておく。

これは、田舎暮らしでは結構重要だと思います。

買い物だけじゃありません。

情報を調べたり、いろんなサービスを使ったり、人とつながったり。

 

SNSも含めて、ネット難民にならないように、

使えるものはできるだけ使えるようにしておく。

 

そして、

使っていない部屋や物を減らして、家の管理もラクにしておく。

車をやめたときに、

「何ができなくなるのか」「何なら別の方法でできるのか」

これも今のうちに考えておく。


⑦ 結局、住む場所より「10年後」を考える

こうして考えてみると、私が田舎暮らしをもろ手を挙げて薦めない理由は、

田舎が悪いからではありません。

私自身、68年間ここで暮らしてきて、良いところもたくさん知っています。

 

ただ、若い頃に暮らしやすかった場所が、

歳を取ってからも暮らしやすいとは限らない。

これは実感しています。

 

だから、もし定年後に田舎暮らしを考えているなら、

「今、いい場所か?」だけじゃなく、

「10年後の自分でも、ここで暮らせるか?」と考えてみる。

 

車は?病院は?買い物は?

交通は?人付き合いは?住居費は?

そして、自分はその場所で、どんな暮らしをしたいのか。

私なら、今ならそこまで考えてから決めます。


最後に

私はこれからも、たぶんこの「中途半端な田舎」で暮らしていきます。

 

大好きだから……というより、

今さら引っ越すより、ここで暮らし方を変えるほうが現実的だからです(笑)。

 

田舎か都会か。その二択ではなく、

「10年後の自分が、そこで暮らせるか」

私は、今はそこを考えています。