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数年前に”ヘバーデン結節”と診断された筆者が、少しでも長く楽しく演奏できるように普段から「演奏するときに気を付けているポイント」を紹介します。
ポイントは以下の通り。
指を酷使せず負担を減らす方法
現代医学では”ヘバーデン結節”には有効な治療法はないとされています。残念ながら進行性の病気のため根治は望めないとも言われます。
であればただ悲観するのではなく、現実を受け止めて「痛みを和らげながらギターを弾く!」方法を色々試す方が前向きです。
私も色々やってみました。
①弦を細いものに変える
一般的に弦が細いほど、指で押さえる力が少なくて済み、弾きやすくなります。
一方、弦が太いほど、指で押さえる力が必要になり、弾きにくくなります。
エレキギター用の弦の一般的なゲージの種類と特性は以下の通り。
種類 | サイズ(インチ) | 指への負担 | 弾きやすさ | 音の太さ | ベンディング |
エクストラライト | 0.009~0.042 | ◎ | ◎ | △ | ◎ |
ライト | 0.010~0.046 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
ミディアム | 0.011~0.049 | △ | △ | 〇 | △ |
ヘビー | 0.012~0.054 | △ | △ | ◎ | ✖ |
※評価・印象は個人的なものです。
弦をライトゲージからエキストラライトゲージに変更
弦の選定について筆者の場合、指への負担を減らすことが最も重要でした。
筆者の場合、それまでのライトゲージ(0.0010~)からエクストラ・ライト(0.009~)に変更しました。
僅かな違いですが、弾いた印象は全く違います。
明らかに弾きやすく、指へのストレスはかなり軽減します。
ヘバーデン結節で悩みながらライト以上のゲージを使っている方は一度0.009~に変更してみてはどうでしょうか。
ジャンルによっては変更しづらい場合もあるでしょうが、エフェクターなどでカバーできないかなど考えながらやってみるのも良いと思います。
ただし、弦の太さは”弾きやすさ”以外にも影響を与えます。音の明瞭度、音の太さ、ベンディング(チョーキングなど)のしやすさ・・・なども考えた上で決める必要があります。。
最もポピュラーで安心できるセット。私は主にこれを使っています。
煌びやかな音が特徴です。ジャンルや用途で使い分けるのも良いですね。
余談ですが、印象的には速弾きやタッピングなどのテクニカル派はエキストラ&ライトゲージ、ブルースやジャズ系ギタリストはミディアム・ヘビーを使用する傾向があるかなと感じます。
②弦高を低めに調整する
エレキギターの弦高には様々な基準がありますが、一般的には指板の上部から12フレットの上端までの、弦と指板の距離を測った値で表されます。
この値は、高さの測り方や使用する弦の種類などによって異なりますが、一般的な範囲としては以下のようになります。
- 高め:2.0mm以上
- 普通:1.5mm程度
- 低め:1.0mm以下
ただし、個人差や演奏スタイル、使用する弦の太さなどによっては、この限りではない場合もあり、弦高は演奏感や音色にも大きく影響するため、自分に合った弦高を見つけることが重要です。
弦高が高い場合
・弦と指板の距離が大きくなるため、弦を押さえる際に指が力が入りやすい
・音程が上がりやすく、ピッチが不安定になりやすい
弦高が低い場合
私の場合は指への負荷軽減が目的だったので、私は弦高を低めに調整しました。
※不器用なため調整は知り合いのリペアが得意な友人に頼みました。
自分でやってみようと思う方にはこれなどどうでしょう。
③指がフレットに対して水平になる構え位置で弾く
ギターを構える位置も、弾きやすさや指への負担に影響すると感じています。
ギターを高く構える場合
・腕を高く上げるため、肩や腕に負担がかかる
・手首を上げた状態で手首への負担が増えるため、長時間演奏は疲れやすい
・指がフレットに対して垂直になり力が入りやすく、押さえが難しく感じる
ギターを低く構える場合
・肩や腕の負担は減る
・手首が下がった状態で手首への負担が増えるため、長時間演奏は疲れやすい
・指がフレットに対して水平になり力をうまく伝えやすく、押さえやすく感じる
自分にとって理想的な構え(位置)を見つけることが、快適な演奏を実現するためには重要です。
そのためできるだけ自宅でも座ったままではなく立って(実際のライブを想定して)練習することが大切です。※King Crimsonのロバート・フリップのように初めから座って弾くことを前提にしている場合はこの限りにあらず(笑)。
「座ったままいつもフレットを覗き込むような姿勢でギターを弾いていると、立って弾く本番ステージでは手元やフレットが見えなくて焦りまくることになります!。」
④弾きやすいコード・運指やポジションを探す
自分の手癖や弾きやすさを考える
手癖はマンネリなどと言われて悪い印象を与えることが多いですが、逆に言えば自分にとってスムーズで自然な弾き方ができているということです。
コードも曲の雰囲気を損なわない程度なら自分なりにアレンジしても良いと割り切ってやっています。
自分の得意なフレージングを活かせるポジションやコードを探して指への負荷を低減させましょう。
完コピを意識しすぎない
オリジナル通りに弾いてみたい気持ちは良く分かります。私もいつもそう思って取り組みます。
でも完コピを目指すことで指に負担がかかることもあります。
タッピングやワイドストレッチなどほとんど指を酷使するテクもあります。
そんな時は筆者は潔く諦めて自分なりの、自分に出来る範囲でコピー(アレンジ)するようにします。
ものは考えようでアレンジの練習してると思えば良いと思います。
⓹練習では30分以上は続けて弾かない
夢中になると1時間くらい弾き続けていることもありますが、やはり指にはキツイ負荷だと思います。
練習では適度に(筆者は30分くらい)インターバルを置いてやることをお勧めします。
⑥痛みや違和感を感じる時は迷わずテーピング
ヘバーデン結節の場合、完治はなかなか望めないのでやはり予防が大切です。
冬場など寒い時や体調がイマイチなときに指に違和感(軽い痛みや曲がりづらさ)を感じる時があります。
そんな時筆者は、迷わずロキソニン2錠服用とテーピングをすることにして無理しないようにしています。
これだけでも少し安心できます。
⑦SNSなどで常に参考になる記事をチェックする
医学は日進月歩です。今までの常識があっさり否定されることもしばしば!。
ヘバーデン結節に関する常識や治療も全く変わるかもしれない。
ひょっとして革命的な治療法が現れるかもしれない。
そこまでではなくてもSNSにも新たな情報がアップされています。
玉石混交のきらいはありますが、自分なりに参考にできるものを取捨選択しながら情報を収集することが大切だと感じます。
今後も自分の経験を紹介していけたらと思います。
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。