音楽大好き親父の徒然ブログ

Eギターと出会って50年、音楽とバンド大好き親父の徒然ブログです。

藤井聡太は八冠、大谷翔平は大リーグのホームラン王に思う・・・どんだけ凄いねん、最近の20代!

藤井聡太七冠は、2023年10月11日に王座戦で勝利し、史上初の8冠を達成しました将棋にはほとんど疎い自分でも、これがどれほど凄いことかは分かります。

藤井聡太八冠達成の偉業は、将棋の特異性と独自性を考慮に入れると、その驚異的な成果がより一層際立ちますね。

■八冠達成の凄さとは
その1.
将棋は非常に高度な心理戦であり、超複雑なゲームであること。
一手につき約80通りの選択肢があって、次の手と進むにつれ数億通りの候補が上がるそうです!。これを自分の頭の中でシミュレーションして最善の手を繰りだす・・・言葉で言うと簡単ですが、どう考えても普通じゃない!。
これは将棋が持つ特異性の一つであり、この途方もない複雑さが藤井八冠の偉業をより印象的なものにしています。

その2.
将棋には「持ち駒」という独特のルールがあって、これは敵味方共通の駒を用い、敵の駒を取った後、自分の駒として再利用できるというもの。
このルールは戦略的な深みを増し、ゲームの可能性を大幅に広げる・・・ということですが門外漢の自分にはもう複雑すぎて理解不能!。

その3.
そして今回の八冠達成の真に凄いところは、すべての主要タイトルを同時に保持する・・・というまさに前人未到の偉業であること。
これは他のどんな競技にもない特異な成果であり、その困難さと希少性からも藤井八冠の偉業の大きさが理解できます。
このことから、藤井聡太八冠が達成した「八冠」は、将棋というゲームの特異性と独自性を考慮すると、その卓越したスキルと才能を示すもので、その偉業は計り知れないものです。
そしてこの偉業を達成したのがプロになってたった7年の若干21歳の若者だったことに驚かされずにはいられませんね。
そしてもう一人の超人。大谷翔平選手(29)の異次元の活躍と大偉業に関しては、もはや説明は不要ですね。 



■最近の若い者は本当に凄い! 

ここからは将棋を離れて、今時の若者!に関する私見です。

先の2人は、まだ20代の若者であり人生100年時代の5分の1しか人生経験がないことになります。筆者からすれば子供かひょっとして孫ぐらいの若輩(じゃくはい)世代です。

「最近の若い者は・・・」という言い回しは、従来は年配者が自分の若い時のことを棚に上げて(失礼!)若年世代を批判する常套句でしたが、今はまったく逆の意味に聞こえてくるようです。

最近の若い者には、本当に凄い奴がいっぱいいる!
 
■音楽の世界も同様に若く優れた才能が目白押し
筆者は現在60代半ばですが、今も音楽・バンド活動を続けています。
そのおかげなのか、音楽の持つ不思議な力なのか分かりませんが、60代の自分が20代のまさに超若いミュージシャン達と一緒にバンドを組んで音楽をやっています。
 自分自身、半世紀近くギターとドラムをやってきました。さすがにこれだけ長くやってると、そこそこの実力はあると思っています。

しかし、所詮私の実力って「そこそこ」なんですよね。

20代のミュージシャン達から感じるのはその恐ろしいくらいのポテンシャルです。
感覚的には自分が数年~10年くらいかかって到達したレベルに、彼らは1年もしくは半年くらいで軽々と到達してくる印象です。
実際10代(もっと若い!)のころから注目されるミュージシャンがYouTubeにはいっぱいいますね。特に女性ミュージシャンに逸材が多いなと感じます。

そのいずれもがすでに筆者のレベル(少なくとも演奏技術)を軽々とこえるもので、正直空恐ろしくなります。

 

■20代の凄腕ミュージシャンが輩出する背景

 

背景には音楽を学ぶ環境の変化が大きく、特に親の影響は無視できないと思います。

彼らはきっと親の考え方や生き方を見ながら、自分のやりたいことを見つけて言ったのだと思います。

そして親はそれを最善の理解をもってバックアップしてきたのではと思います。

 

そして、そうした環境以外に筆者はSNS、中でも動画主体のYouTubeの影響が彼らの長足の進化・成長に大きく寄与したと考えています。 

 

筆者の青春(10~20代)時代(数十年前!)に比べて、何が一番変わったか! 
それは我々の青春時代には想像もできなかったYouTubeという存在です。

遠い存在だった憧れのミュージシャンが動画でいつでも好きな時に観れる!。これだけでも物凄いこと、我々世代にとってはモチベーションは曝上がりです!。

 

40年前の筆者がまだ学生時代のころ。

レコードからカセットテープにダビングしたものを、擦り切れるまできき返して必死にコピーしたマイケル・シェンカーの-Rock Bottomー。※意味わかりますか??

 

本人がこの曲を弾いている映像を目にしたのはそれから何十年も後、YouTubeでした。

あれだけ必死にコピーして当時のバンド仲間に「完コピできた!」と気色ばんでたのに、実際の映像で見たシェンカーの弾き方やポジションは自分のものとは全く違うものでした!。

 

ショックやったなあ。。。(笑)

 

そうなんです。実際、今はこんな凄い映像が簡単に観れるんです!。

 

そして、ここからが重要なところ。

PCさえあれば、やりたい曲やコピーしないといけない曲のレッスンビデオをYou Tubeで探して、「いつでも、何回でも繰り返し、無償で学べる」というポイントです。

「動画によるよりリアルで具体的な学習・練習教材が無料で多数アップされている」ことで、上達のための「自分に合った選択肢」、「時間効率」、「学習精度」、「コストパフォーマンス」が格段に向上したと思います。

※私が敬愛する「SATSUMA3042」さんのYouTube。今もお世話になってます。

 

自分が「耳コピー」していた数十年前とはまさに隔世の感ありです。

しかし、このことは「耳コピー」を否定することでは決してありません。

時代が変わろうとも「耳コピー」の有効・有用性はなくならないと確信します。

 

datchg.hatenablog.com

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話を戻します。
20代ミュージシャンが凄いのはもちろんそれだけが要因ではありません。
 先の藤井八冠ほどではないにせよ、20代のミュージシャンと付き合って感じることは彼らの音楽に対する一途さ真摯さ熱さです。 

 

■実力はあっても厳しい音楽の世界

 

音楽がやれるなら、仲間は同世代でなくても(オヤジでも)OKという若者は多いです。

理由は、現状の音楽を取り巻く環境、ひいては就職難にも原因があるように感じます。

 

先の通り、若手ミュージシャンのレベルは相当高いと思われますが、その反面音楽業界の様変わりもあり、ミュージシャンの需要が高まっているとは言い難いと思います。

 

華やかな世界で活躍できる人は本当に僅かしかいないのが現実で、多くは心ならず違う仕事についたり、アルバイトでしのぎながら世に出るチャンスを待つしかないのが現実のようです。

 

要するに才能や能力があっても、なかなか世に出れない(極端な場合、音大を卒業してもミュージシャンとして就職できず仕事に就けない)ケースが多いのではと危惧します。

 

コンピュータミュージック、DTM(古い!)の進化がより多くの人を音楽に目覚めさせたと感じる反面、リアルな演奏の重要性や楽しさ・面白さへの認識・理解が低下してきているような危機感を感じています。

 

 

微力ではあっても、「若い有望なミュージシャンがチャンスをつかんで夢を実現できる」ための一助になれたらとの思いも抱きながら、親父たちは音楽を続けています。