「上手いギタリスト」と「良いギタリスト」の違い
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ギターを弾くことが好きな人は多いと思います。
そして誰もが「上手くなりたい」し「上手い!」と言われたいと思います。
筆者はかれこれ半世紀ギター(エレキ)をやっています。
自分が上手いか下手か・・・それは自分では良く分かりません。
ある時は「我ながらまあまあ上手い方かな!」と舞い上がったりすることもありますが、ライブで演奏がボロボロだったりすると「もうあかん!ギターなんかやめじゃ!」と自暴自棄になることも。
まあ、大体こんな繰り返しですが、それでも50年もやってればある程度までは弾けるようになります。
そういうギター歴だけは長い筆者ですが、そうした経験の中でギタリストには、「上手いギタリスト」と「良いギタリスト」の2つがあると思うようになりました。
一見同じように思いますが、自分の中での定義はこのようになります。
「上手いギタリスト」・・・テクニックに優れるが表現力に乏しく没個性的
「良いギタリスト」・・・テクニックは表現するための手段であり極めて個性的
というわけで、筆者も若い時はひたすらテクニック(速弾きなど)に憧れ、練習もしましたが、還暦をとうに過ぎた今は(指が動かないこともありますが)
・早く弾くことより、ゆっくりでも正確に弾く
・たくさん音を鳴らすより、少なくても効果的に音を鳴らす
つまり、見かけの派手さやテクニックよりも、どうすればよりエモーショナルなギターが弾けるかに興味が移ってきました。
つまりどうすれば自分の考える「良いギタリスト」になれるのかを探っているということです。
しかし、長くギターを弾くだけで、「良いギタリスト」になれるでしょうか?
「良いギタリスト」とは、どんな人なのでしょうか?
結論的に言えば、筆者的には
「良いギタリスト」になるための5つの条件
では、「良いギタリスト」になるためには、どんな条件が必要なのでしょうか?
今回は、筆者が考える「良いギタリスト」になるための5つの条件と、それぞれの具体的なアプローチの仕方を紹介します。
1.自分自身の強みやスタイルを知る
「良いギタリスト」になるためには、まず自分がどんな個性や適正(好み)を持っているかを自分自身で知ることだと思います。
そのうえで、まずやるべきは「自分が理想とするギタリストを決めてひたすら技術や技を盗む(真似ぶ・学ぶ)こと」です。
最初は色々なギタリストを聴きかじってみたら良いと思います。
ありがたいことに最近はYouTubeでほとんどと言っていいくらいギター解説動画がアップされています。中にはプロ本人の解説動画もあるくらいですから、チャレンジするハードルはグッと下がってきたなと思います。
とにかく、気に入った曲やソロがあれば徹底的にコピーしてみましょう。
耳コピーから始めるとなると大変ですが、先も言った通りYouTubeを探せば幾つも教則ビデオや「~弾いてみた」ビデオが見つかるはず。
その中からセレクトしてひたすら練習することを勧めます。
・手癖フレーズやタイミング、ソロの展開パターンが身についてくる
・手癖が分かってくるとコピー時間が短縮でき、パターンの引き出しが増える
・アドリブパターンを理解・消化できたら自分流のアドリブができるようになる
思い切って行ってしまうと、どんなに長い複雑なアドリブであっても、構成的には幾つかの手癖の組み合わせだということです。
その意味でも手癖(というかパターン)の引き出しを多く持っておくことが大事です。
そのパターンにリズムの変化や弾き方(オルタネント・レガート・タッピングなど)のバリエーションを加えることで、よりオリジナリティに溢れた演奏が可能になります。
筆者自身は、E・クラプトンのCREAM時代の名盤(LIVE CREAM.VOLⅡ)から多くを学びました。半世紀以上前の演奏ですから、現代の超テクニカルなギターを想像すると、少しがっかりする方もいるかもしれません。
しかし、ここにはエレクトリックギターの基礎的なテクニックとブルースギターのエッセンスが凝縮されており、決して古さは感じさせません。
併せてライブ演奏ならではの即興性やベース・ドラムとのある種バトルのようなスリリングな緊張感を感じます。
このアルバムではありませんが、数ある名演のなかでも、R・ジョンソンのブルースナンバーを最高にスリリングなロックナンバーに生まれ変わらせた「Crossroads(十字路)」は未だにロックギタリストのバイブルだと信じています。
こちらも併せて読んで欲しいです。
2.多様な音楽・楽器を吸収(インプット)し、自分のスタイルで表現(アウトプット)できる
「良いギタリスト」になるためには、多様な音楽に触れることも大切です。
多様な音楽に触れるということは、自分の好きなジャンルやスタイルだけではなく、他のジャンルやスタイルの音楽も聴いたり、演奏したりすることです。
多様な音楽に触れることで、自分の音楽の幅や深さを広げることができます。
またギター以外の楽器を経験することもとてもためになります。
筆者はドラムも少し触りますが、ギターとは全く違ったアプローチのため同じ曲であっても、ギターとドラムではリズムやグルーブ感があきらかに違います。
言い換えれば、お互いの違いを意識することで逆にコラボレーションの面白さや奥深さに気付けるメリットがあります。
様々な人と音楽を共有する。自分だけで音楽を楽しむだけではなく、様々な人と音楽を共有してみましょう。例えば、ライブやセッションに参加したり観覧したりすることです。様々な人と音楽を共有することで、音楽のコミュニケーションやインスピレーションを得ることができます。
3.自分のオリジナリティを出す
「良いギタリスト」になるためには、自分のオリジナリティを出すことも大切です。
というか、このオリジナリティが一番重要かもしれません。
自分のオリジナリティを出すということは、自分の個性や特徴を音楽に反映させることです。
自分のオリジナリティを出すことで、他のギタリストと差別化することができます。
自分のオリジナリティを出すためには、以下のことを心がけましょう。
- 既にあるギタースタイルを真似つつ、視点を変えたり、アプローチをかえたりすることで新しさを見出す。最初から完全にオリジナルなモノはあり得ないので、既に誰かが表現したものを自分らしく再構築する姿勢を持つ。
- 自分の得意なテクニックや特徴的なフレーズを知る。自分の得意なものや特徴的なものを見出して活かす方法は、自分自身の演奏を分析したり録音したりすることです。自分の得意なものや特徴的なものを活かすことで、自分の強さや魅力を発揮することができます。
- 最終的に自分のこうなりたい目標を見つける。自分の好きな人や影響を受けた人は、自分のオリジナリティのモデルです。こうありたい目標を聴いたり見たりしながら自分なりのアプローチや方向性を確立すること。
4.自分の音楽への評価を確認する
・「良いギタリスト」になるためには、自分の音楽に自信を持つことも大切
自分の音楽に自信を持つためには、以下のことを心がけましょう。
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自分の音楽を楽しむ。自分の音楽を楽しむことが、自信の源です。自分の音楽を楽しむことは、自分の音楽に対する情熱やモチベーションを高めることです。
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自分の音楽を外に発信する。自分の音楽を発信することは、自信の証です。ライブやレコーディングをSNSなどで公開することです。自分の音楽を発信することで、自分の音楽に対する責任や覚悟を持つことができます。
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自分の音楽を評価する。自分の音楽を評価を知ることは、次のステップに向かうためには必須です。良い評価をもらえるに越したことはありませんが、仮に厳しい評価であっても、自分では気づかなかった問題点・課題を知り改善することができます。自分の音楽を正しく評価することで、自分の音楽に対する誇りや満足感を持つことができます。
5.常に挑戦し続ける
「良いギタリスト」になるためには、常に挑戦し続けることも大切です。常に挑戦し続けるということは、自分の音楽に満足せずに、新しいことに挑戦することです。常に挑戦し続けることで、自分の音楽の可能性や未来を広げることができます。常に挑戦し続けるためには、以下のことを心がけましょう。
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自分に目標や課題を設定する
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自分の限界に挑戦する
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自分の失敗に学ぶ。
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自分に目標や課題を設定する。目標や課題設定は、挑戦の動機です。設定方法は、現状や理想、希望や夢などから導き出すことです。例えば、「ある曲を完璧に弾く」「目標とするアーティストと共演する」「コンテストに入賞する」などです。自分に目標や課題を設定することで、自分の音楽に対する向上心や野心を持つことができます。
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自分の限界に挑戦する。自分の限界とは、自分の苦手なことやできないことに取り組むことです。例えば、「難しい曲を弾く」「違うジャンルの音楽を演奏する」「オリジナルの曲を作る」などです。自分の限界に挑戦することで、自分の音楽に対するスキルや知識、経験を増やすことができます。
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自分の失敗に学ぶ。失敗に学ぶことが、挑戦の成果です。失敗に学ぶとは、自分の失敗の原因や教訓を分析し、改善策や対策を考えることです。例えば、「弾けなかった部分を練習する」「演奏中に緊張しないようにする」「作曲中にインスピレーションを得る方法を探す」などです。自分の失敗に学ぶことで、自分の音楽に対する問題解決能力や創造力を高めることができます。
まとめ
以上が、「良いギタリスト」になるための5つの条件と、それぞれの具体的なアプローチの仕方です。
これらの条件は、すべて同時に満たす必要はありません。
自分のペースやスタイルで、少しずつ取り組んでみてください。
そして「良いギタリスト」を目指してください!