このブログではアフィリエイト広告を利用しています。
はじめに
先日、「ペトロールズ」のライブに行ってきました。
東京事変のギタリスト、星野源など著名アーティストから引っ張りだこの人気ギタリストの長岡亮介氏のハウスバンド。
2023年3月以来2回目の”Petrolz”体験、その感動をお届けします。
※前回の模様はこちらから確認してくださいね。
ペトロールズとは
ライブ報告
ライブは、2023年11月25日のZepp Osaka Bayside(大阪此花区桜島)で行われました。
この日がツアーファイナルでしたが、特に特別な演出をするでもなく、飄々と軽やかに凄いことやってるペトロールズでした。
・シンプルだけど濃密なステージ
東京事変のライブは大掛かりで煌びやかですが、Petrolzは対極のシンプルなステージ。
凝った演出も特になくて、開演時間18時から遅れること10分。
ステージ袖からのそのそ(失礼!)と三人が手ぶらで歩き出てきました。
慌てるでもなくステージに置かれた楽器を構えつつチューニング!。
その間も他愛ないお喋りで会場をほっこりさせる(これも演出かな?)。
長岡亮介(浮雲)のイメージはミステリアスで繊細、どこか近寄りがたいイメージ。
でもステージの彼を見る限り、ペトロールズ全員が結構お茶目で面白い。
肩の力が抜けた感じで楽屋でだべってるのか、即興のコントでもやってるような・・・ゆる~い乗りでライブは始まりました。
でも演奏が始まると流石に凄い!。今までのゆる~い感じから一転、タイトでスペイシーな音に会場が包まれます。
・Petrolzの凄さはライブで一層際立つ
ペトロールズは、ステージ上の3人の息の合ったプレイと、観客とのコミュニケーションが魅力です。
実際その通りですが、筆者が最も凄いと思うのが3人の絶妙なハーモニーです。
Petrolzって”ネオ・シティ・ポップ系ソフト・ロック”なんかに分類されることもあるようです。確かにそんな雰囲気はあると思うけど。
でも筆者はシンプルに -かっこ良くてお洒落なトリオ・ロックバンド- だと思う。
確かに音は大きいんですが、実にクリアーな響きがします。
それは、浮雲さんのギターワークとサウンドメイキング、そして耳障りの良い優しいボーカルに寄るところ大です。
しかし、それ以上に3人の織り成すボーカルハーモニーが素晴らしい。
Petrolzは究極まで音数を減らしていると何かの雑誌で読んだことがあります。
その音の隙間をボーカルハーモニーが埋めている(※ボーカルを立てるために音数を抑えた!)印象でした。
・最高のトリオバンド”Petrolz”
演奏面では、言うまでもなく3人とも素晴らしかった。
長岡亮介さんのギター(ボーカル)は事変やPVで見せる尖ったような感じは全然なくて、終始楽しそう。
ボーカルも人柄そのもので、包み込むように優しく温かい。
複雑なビートと日本語がこれほどすんなり溶け合うのも珍しい!。
ギターは、東京事変などで見せる孤高&ストイックな印象からは想像できないほど、親しみやすくやわらかな音色で、メロディやリズムを紡ぎ出します。
ただ、やってることはギタリストの自分からすると”目が点”で、ボーカルとギターが完全分離してる上に、そのどちらも余裕でこなしてる。
三浦氏のベースは終始グルーヴィでタイトで、曲の骨格をしっかりと支えます。
Petrolzの複雑なコード進行を邪魔せず過不足の無い、それでいてこれ以外ないのではという音選びと音作り!。
そんな凄いベースを弾きながら、複雑なハーモニーを余裕でこなすのです!。
そんな二人以上に、特に今回は河村氏のドラミングが印象的でした。
河村氏のドラミングはとても繊細かつダイナミックで、曲の展開を豊かにします。
Petrolzの持つ世界観をリズムで支えるのが河村氏。
どの曲をとっても一筋縄ではいかないひねりというか・・・オリジナリティの塊みたいなドラミングでした。
ほんと、カッコ良くて上手いなあって改めて感じました。
曲間のお喋りで長岡氏が河村氏に向かって、「良くそんな独特で複雑なパターンのビートで叩けるね!」みたいなことを振ったんですが、その答えが秀逸!
「それ全部お前がさせてるんやろ!」
会場大爆笑の一幕でした(笑)。
こんな感じで曲間では、浮雲(長岡さん)が自身の面白エピソードを語ったり、ベースの三浦さん、ドラムの河村さんと会場を巻き込んでのやりとりを楽しんでました。
観客もそれに応えて、笑いや拍手・声援で盛り上がる。
これは事変などでは絶対ない光景ですね!。これだけでもお得感満載です(笑)。
Petrolzは今年(2023年3月)も大阪で観たんですが、その時よりもっと全体にゆったりとリラックスした感じがしました。
2時間のステージで20分くらいはお喋りタイムやなかったかな・・・でも楽しかった。
ペトロールズの音楽は、ジャンルにとらわれない多彩なサウンド。
ロック、ポップ、ファンク、ジャズなどを自在に操る懐の深いバンド。
その壮大な音世界をこの3人だけで表現していることに改めて驚かされます!。
※代表曲が聴ける入門的アルバムかなと個人的におすすめ!
最後に
今回のライブは、浮雲とは一味違う長岡亮介さんの新しい魅力を見せてくれる素晴らしいライブでした。
ペトロールズは、トリオというロックの最小ユニットでありながら、独自の世界観で音楽の可能性を広げるバンドであり、観客との絆を何より大切に考えるバンドですね。
ペトロールズのライブに行ったことがない方は、ぜひ一度体験してみてください。