今回はライブにつきもの(?)の「あがり症」について考えます。
1.人前で「あがる」ってどんな感じ?
当たり前のことですが、上手くなりたいと思い続けてこの2年間、おやじバンドで頑張ってきました。その甲斐あってか、ライブでも少しづつですがバンドにまとまりがでてきて実力もアップしてきたと密かに?感じています。
「しっかり練習を重ねて万全の準備をすれば自分に自信がついて、本番でも本来の力を100%発揮できる!」といったようなコメントは色んな場面でよく聞くことです。
確かに間違ってないと思います。※私も以前ブログで同様の内容に触れています。
しかし残念ながら個人的には、過去のライブで幾つかはまあまあ良かったと思える演奏はあっても、”今回はバッチリ満足”と感じたことは一度もありません。毎回何かしら不満点や反省点が必ず残ります。
例えば、ライブの際にこんな風に感じた経験はありませんか?
- 「練習なら良い感じでやれるのに、本番になると実力の半分も出せない」
- 「毎回本番直前になると急に緊張して、頭の中が真っ白になってしまう」
- 「一部のお客さんが全く盛り上がらず、冷ややかな目で演奏をみていた」
- 「いつも同じところでミスをする。今回もまたやってしまった」
共感してもらえる方も多いのでは。
せっかくライブやるなら、できるだけ良いコンディションでやりたい!。そのために色々気を付けて本番に臨んだ。でも相変わらず本番になると満足いく演奏がなかなかできないのは何故だろう??。
一般的には誰にでも起こりうる「あがり症」という言葉で説明される現象ですね。
2.「あがり症」とはどんな状態?
ネットで「あがり症」を検索してみるといっぱい出てきますが、要約すると・・・
あがり症は、社交不安障害の一種とされ、その中でも一番多いタイプ。 社交不安とは、他人と会話や食事をすることや、人前で何かして注目を浴びるかもしれない社会的状況への強い不安感と、その状況を避けようとする回避症状が特徴(※)です。 他人に悪く評価されることへの恐怖感が背景にあります。
ここで言う「あがり症」は治療が必要な「社交不安障害」と診断されるほどでない、ごく一般的に理解されている「あがり症」(関西では「緊張しい!」とも言う)を指しています。(念のため)
人前で何かして注目を浴びるかもしれない社会的状況への強い不安感と、その状況を避けようとする回避症状が特徴(※) という説明から考えて「あがり症」とは
・・・・と自分なりに理解しています。では・・・
どうすればこの逃避行動を回避できるでしょうか??
3.「あがり症」の克服法
偉そうな見出しですが、もちろん医学的根拠に基づくものではありません。
ただの親父の拙い経験談ですので、そこのところよろしくお願いします。
でも自分自身には効果はありました!
簡単に言うと、
ということです。またまた、なんやそんなことか!という声が聞こえてきそうですが、私がやったのはそんなことなんです(笑)。
【自宅練習時の留意点】
■できるだけ本番ステージを想定する
①コピー完了以降は本番を想定して立って練習する
「座ってギターを弾くことに慣れてしまうと本番で立って弾くときに手首の返りやフィンガリングが練習と違って違和感からミスタッチやピッキングミスを起こしやすい」
②ボーカルとギター(楽器)の練習は別々にはやらない
「別々に練習して出来た気になってはダメ!。本番では絶対上手く行かないので、練習段階で歌と演奏は同時に練習する」
③本番の曲順で練習(エフェクター切替の手順を覚える)
「曲ごとのエフェクター選択を曲の流れとともに覚えること。同時にエフェクターボードの置く位置も大事。どちらの足で踏むか、決まっているなら置く位置も決まる」
④よく間違える箇所は徹底反復(事前打合わせを徹底)
「それでも間違えることはある(笑)。その場合を想定してメンバーとどんなリアクションで強引に正しく戻して合わせるかを決めておく」
【場慣れ経験を積む】
■普段から人前で演奏するイメージ作りをする
①他のバンドのライブを観る
「他のバンドを見ることで客観的な視点でライブを観ることができます。自分ならどうするか、などシミュレーションできるし、何よりライブ会場の雰囲気を感じることができます。」
②オープン・マイクなどイベントに積極参加する
「ちょっとした武者修行気分ですが、人前で歌を披露するのはなかなか勇気のいることです。でも人前に立つ場数を踏んでおいて悪いことはありません。家で大声出せない人には最高の場だと思います」
③自分のライブ映像を見直して雰囲気を思い出す
「自分の映像を観るのは恥ずかしいものですが、ここは割り切って第三者として自分のパフォーマンスをチェックすべきです。かなり色々なことが気になるはずです(目線、姿勢、態度など)。それを矯正するだけでも自信になるはずです。」
【本番ライブ時の留意点】
■できるだけ自宅練習のリラックスした自分を思い出す
①ステージでは誰か一人に向けて演奏する気持ちで
「お客さん全員を見渡すとまた緊張します。そんな時は誰でもいいので乗ってくれてる人や興味をもって見てくれてそうな人を見つけて、その人に向けて演奏する気持ちでやると不思議と落ち着きます」
②とにかく笑顔で楽しそうにやる
「気難しい顔して演奏するより楽しそうなほうが見てて感情移入できますよね.ジャンルによってはそうでもないけど私の場合はそう思います。だからできるだけ笑顔作ってメンバー同時楽しんでやってる感を意識して出してます(笑)」
③不安があるなら歌詞カードを用意する
「慣れない英語の長い歌詞を覚えるのは正直無理!。そんな時は歌詞カード前においてやります。歌詞が飛んでしまって真っ白になるよりましかと。でも基本は歌詞は見ないにこしたことないです。歌詞に気をとられて演奏に支障が出る可能性は高まります。そんな場合は1番の歌詞をずっと繰り返してます(笑)。」
※友人がマイクスタンドにiPadを固定して歌詞カードとして使用してました。カッコよく見えました。
④頼れるメンバーがいるという信頼感をお互いに持つ
「これが実は一番大事じゃないかと思ってます。ライブを重ねることでメンバー間に自然と生まれる一体感(以心伝心というか・・・)ってありますよね!」
⑤間違えてもいいじゃん!という開き直りも大事
「最後はこれですわ!。間違えても命取られるわけじゃなし(笑)。楽しくやりましょう!」
本日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。